意味:
(名詞)昔から使われている意味は「力と影響力」。しかし近年、進化して「デジタルカルチャーの流行りモノ」 というティーンエイジャーの俗語となった。影響力(インフルエンス)について語られるときに使われる。
また、この言葉は場面によって使われ方が微妙に異なってくる。たとえばインスタグラム、Twitter、YouTubeのフォロワー、あるいは現実的な評判について、お金、カッコよさ(ファッション/スタイル)について、またはそれらの組み合わせによってもニュアンスが変わる。
Twitterでは、cloutは「新しいフォロワーをもたらす可能性のあるリツイート」を意味する。何か贅沢なものや、ときとして不法なことでも、バズって有名になるかもしれない投稿を“clout-chasing”(「クラウト狙い」)と呼ぶ。
cloutは古英語に起源があり、かつては「あて布」のことだった。14世紀になってようやくパンチや殴るという意味に移り変わった。20世紀半ばになって、アメリカで、特に政治やビジネスシーンにおいて影響力や力に関する言葉として使われるようになった。
“clout” は1990年代からシカゴのドリルラップのシーンに登場し、ラップミュージックでも定着した。
“Clout goggles”(「クラウトゴーグル」)はカート・コバーンの有名な白いサングラスを思いっきりリメイクしたもの。2014年にウィズ・カリファがそれを着けたことで、最終的にアクネストゥディオズやアーバンアウトフィッターズなどのブランドも、“swag”(カッコいい・おしゃれ)として広まった。
例:
C’mon, I almost went to jail for that tweet, gimme some clout!(マジかよ。あのツイートのせいでムショに入るところだったぜ。clout(拡散)してくれよ!)
以下はOffsetというラッパーの「Clout」という曲。
寂では「They do anything for clout」(彼らはクラウトのために何でもやる)と歌っている。